日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
横浜を散歩するならさんぽす

王様の眠りを約束する快眠テクノロジー

Suimin'Room

驚愕! マッサージするベッド

いよいよだ。科学の粋を集めた快眠システムである。

「まずは体験してください」

靴を脱ぎ、言われるままにベッドに入った。目の前には大型液晶テレビがあり、川の映像が流れている。自然の音を聞くと脳はリラックスするようにできているそうだ。ベッドは画面が見えるように45度の角度で起きている。

突然、ベッドの足元が動き出した。ベッドに内蔵されたエアバックが足のマッサージを始めたのだ。続いて腰から背中、首へとマッサージが行われる。なんという贅沢。仰向けに寝転がって、テレビを見ながら背中を揉みほぐされるのである。

ベッドや照明、AV機器のコントロールはすべて一元化されており、枕元の操作パネルで操作する。動作はプログラムされているので、最初にボタンを押すだけでユーザーが眠るまでシステムが稼動し、時間が来れば起こしてくれる。

「ベッドの中には体感センサというものが用意されています。起きているか寝ているかがすべてわかるようになっています。映画を見ていて眠られた場合でも、自動的に熟眠モードに変わります」

すごいぞ、ベッド。しかしですね、眠いのです。快眠コンシェルジュのお姉さんが一生懸命、説明しているのに、寝つきの良さは100点な自分だ。マッサージに自然音、これが眠らずにいられようか。さらにベッドが水平になった。熟睡モードに切り替わったのだ。部屋の明かりが消える。

「ゆっくりお休みください」

20分間の快眠タイムだ。ドアが閉まり、1人にされた。
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王様の眠りを貴兄に。松下電工で販売中

不思議なもので。1人になると目が覚めた。寂しいのか? よくわからないが、枕元の操作パネルを自分の前に持ってきた。どうなっているのか、触ってみたくなったのだ。

真っ暗な中で、液晶パネルを触ってみる。ピッピッピッ……。ところで最初の画面に戻らないのですが、これはどうしたことですか。ピッピッ、また違う画面が出た、困ったぞ。

「どうされました!」

暗闇の中で困惑していたら、パッと明かりが点いた。快眠コンシェルジュのお姉さんが部屋に飛び込んできた。

液晶パネルを触ってはいけないとやんわりと注意された。とても気まずい。

反省した。なぜ黙って寝ていられないのか。ボタンを変に押したせいで、せっかくの快眠時間がスキップだ。目覚めの設定が動き出す。頭上の小さな明かりがついた。目をつぶっていても、目の下の隈ができる部分は光を感知、目覚めの準備を始めるらしい。そして準備が整うと、メインの明かりが点いた。

ウワッ! 眩しい! 頭上から強烈な白い光、スピーカから目覚めの音楽が鳴った。

人間には眠りのサイクルを作る体内時計の機能がある。1000ルクス以上の光が目から入るとこれがリセットされ、目覚めとなる。Suimin'Roomでは太陽光に匹敵する強力な光源を用意、人間の生理にかなった目覚めを可能にした。

まるで王様の眠りである。ベッドが家来になり、自分に最高の睡眠を提供するのだ。

どんな人にも快眠を約束するこのシステム、ベッドも照明も壁材も全部含めて部屋ごと売られている。価格は高級セダン並み。誰が買うのかと思ったら、すでに数件の見積依頼がきているそうだ。眠りに投資を惜しまない富裕層は結構多いのだ。

最後に眠りの健康度をプリントアウトしてもらった。自分には仮眠が必要なのだそうだ。


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