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社交ダンスでモテる男の術を学ぶ

ダンスに年齢や経験は関係ない
男性の間で密かに広がる社交ダンス

 9月22日・23日に東京芸術センター・天空劇場にて開催されるラテンダンスのステージ、「HOTBLOOD LATINO ホットブラッド ラティーノ」。今回の舞台で構成・演出・振り付けを手掛ける北條明プロは北條ダンススクールの講師も務めている。もともと美容師を目指していた北條プロだが、ダンススクールを営む両親からの勧めもあって、19歳からという遅目のスタートを切った。

「私も子どもの頃からダンスをやりたかったわけではありません。年齢や経験を気にせずに始められるのが社交ダンスのいいところですね」と北條プロはダンスの魅力を話す。ダンスを始める人は日常と違う感覚を味わいたいという方が多のだという。

「タキシードを着て、スポットライトを浴びて、華やかな場所で踊るというのは本当に気持ちいいものですから」とのこと。”皆の注目を受ける”というこれまでに味わったことのない感覚を、ダンスを通じて体感してみてはどうだろうか。

 ソロダンスをやっていたとしたら、これほど長くは続けられなかっただろうと北條プロは言う。「ソロだとダンスのバリエーションにも限界があります。ペアだからこそ演技の幅も広がるんです。その分、相手と踊りをうまく合わせなければいけませんが、パートナーと息が合った時の一体感は最高ですよ」(北條氏)。

しかし、ペアで踊るからこそパートナーとの関係が重要になってくるはずだ。その点について北條プロのパートナーである須田雅美プロは次のように話す。「二人の想いが同じじゃないと良いダンスは踊れません。私達の場合は、ダンスの腕を磨き、観客にさらなる感動を与えたいという志を共有するようにしています」(須田氏)。

 お互いの強い想いがしっかりと重なり合うからこそ、素晴らしい作品が創り出されるのだろう。

 最近では海外出張を控えたサラリーマンがコミュニケーショツールの一つとしてダンスを習い始めているという。

「社交ダンスをたしなむ男性は女性に気を配る術を心得ていますから、普段の一挙一動がとても紳士的。ですから、出張先のパーティーでもダンスが少し踊れるだけで交友の輪が広がっていくそうです」と須田プロ。また、ダンスをすると筋肉が綺麗に付いていくので、スーツ姿も様になるという。どうやらダンスを通じて仕事に活かせる部分は予想以上に大きいようだ。これから社交ダンスが男性の間でも話題になるかもしれない。

関連記事:社交ダンス〜新たなる魅力への誘い
北條/須田ペア
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嶺岸/三輪ペア

二人で一つの作品を完成させる競技
男女の様々な関係を踊りで表現

 ダンサーといってもすべてが子どもの頃から厳しい練習を積んでいたわけではない。嶺岸昭志プロもその一人だ。「父が群馬でダンス教室を経営していて、その父の強い勧めで東京のダンススクールに勤め始めた時、当時の世界チャンピオンのショーを目にする機会があったんです。それまではダンスに興味がなかった私も、チャンピオンの踊るダンスがあまりにも素晴らしく、あんな風に人を感動させたいと思い、ダンサーになろうと決意しました」(嶺岸氏)。

 そんな嶺岸プロが三輪恭子プロとパートナーを組むことになったのは、競技会で嶺岸プロが当時アマチュア選手だった三輪プロのダンスに興味を持ったのがきっかけだった。「東京のダンス教室ですでにプロとしてスタートをきっていた時に、ある競技会に出場して初めて彼女を見かけたんです。その時に彼女が見せたフロアでの存在感がすごく印象的でした。その一年後くらいに僕が次のパートナーを探していた際に彼女のことを思い出し、僕から声をかけたんです」と嶺岸プロは当時を振り返った。

 目指していたタイトルを獲得することができたので、彼らはラテンダンスをすでに引退している。今はスタンダードダンス一本に絞って日々練習を積み重ねているという。そこまで彼らを虜にする社交ダンスの魅力について三輪プロは次のように話す。「一人ではなく二人というのが一番の魅力ではないでしょうか。確かに相手に合わせて踊るというのは難しいのですが、二人だからこそできる活き活きとした演技が社交ダンスにはあります。二人で一つの作品を完成させる素晴らしさは一言では語りつくせませんね」(三輪氏)。

 嶺岸プロは男性にもどんどん社交ダンスを始めて欲しいと言う。「ただ一人で体を使う種のダンスとは違い、社交ダンスでは様々な男女の関係を表現することになるので、一人の男性として踊ることができます。意中の女性にアプローチする時のような感覚で男らしさを思う存分に発揮して踊れる、そんなダンスなんです!」と熱い想いを口にした。

 ルンバやチャチャチャなど、音楽によって異なるキャラクターを演じ分けられるのも社交ダンスの楽しみの一つ。バレエとは違い、基礎を習得していなくても気軽にスタートできるのは嬉しいところ。簡単なステップなら5分で覚えられるというのだから、「踊りを楽しみたい」という気軽な気持ちで始めてみるのもいいだろう。

所属:嶺岸ソシアルダンスカンパニー
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踊りたいし人にも教えたい
以心伝心のパートナーとの連携プレイ

 ステージ上で常に笑顔を絶やさないダンサーを見ていると、社交ダンスの運動量は軽く思われがちだが、実は激しい力技やステップが多く、見た目以上にハードだということを知っているだろうか。「体力的にいつか限界が来るかもしれませんが、今はそういうことを考えないで、ひたすら踊り続けていきたい」と西島鉱治プロは話す。

 西島プロは実家がバレエ教室で兄もバレエダンサーという環境で育ったこともあり、自然とプロを目指すようになったという。現在は、競技選手としてだけではなく、講師も務める多忙な西島プロだが、一体いつダンスの練習をしているのだろうか。「ダンススクールの営業時間が夜の10時までなので、その後11時くらいから深夜2時までぶっ通しで練習しています。自分の中では基本的にダンサーですが、後輩を育成していきたいという講師としての気持ちもあります。自分で踊るのも好きだし、人に教えるのも好き。ダンスをやっている人は基本的にダンス馬鹿なんです(笑)」(西島氏)。

 一日中ダンス漬けでも、好きだからこそ飽きることなく没頭できる。彼の言葉からはダンスに懸ける熱い想いがひしひしと伝わってくる。

 社交ダンスは男女ペアで踊るダンスなので、パトーナーシップが重要視される競技だ。西島プロもパートナーである向高明日美プロとの相互関係を大切にしているという。「親よりも多くの時間をパートナーと共有しますから、不思議な関係が築かれますね。もちろんケンカすることもありますが、言いたいことを言い合うというのも時には大事なんです。そうやってお互いの理解を深めることで、良いダンスが生まれるのだと思います」とのこと。パートナーと以心伝心で分かり合えるからこそ、より完成度の高いダンスが踊れるのだろう。

 また、ダンスを始めると、もっと美しく踊りたいという思いが働くため、自分がどう見られているのか常に意識するようになるのだという。多くのダンサーがいつまでも若々しく、エネルギッシュでいられる秘訣はそこにあるのかもしれない。西島プロが「生涯続けたいスポーツ」と話す理由にも納得だ。

所属:クワバラダンススクール
西島/向高ペア プロフィール
西島/向高ペア